凡庸の反逆

凡庸な大学生が、社会に対して何かを憂います。

学歴が低い私が、大手総合広告代理店のインターンに通過した理由。

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就職活動において、広告代理店は超人気企業です。なんか、華やかなイメージありますし、モテそうですしね。

 

しかし、大手総合広告代理店の電通博報堂ADKともなると志望学生のレベルは相当高く、インターンの倍率も半端なものじゃないので、そう簡単に内定をいただけるわけはありません。就活生に大人気の広告会社インターンに通過する学生が高学歴揃いであることは、敢えて言うまでもないでしょう。

 

学歴が低い、平たく云えば「MARCH以下」の大学に籍をおく学生にとって、広告会社は夢のまた夢のような企業だと思っていないでしょうか?

 

ところが、「MARCH以下」の学歴であるが私でも、大手総合広告代理店のインターンに通過することができたのです。この話をすると結構驚かれます。うちの大学のOBにはその会社に入社できた人がいないらしいので。

 

どこの企業かは言いませんが、2017年時点で買収される〜〜大変だ〜〜って感じで、よくニュースになった企業です。もうおわかりでしょうか。

 

というわけで、今回は学歴が低い私でも大手総合広告代理店のインターンに通過できた理由や通過方法を、備忘録も兼ねてまとめたいと思います。というか、がっつり備忘録です。広告志望の就活生の参考になれば幸いです。参考にならなかったらごめんなさい!

 

まず簡単な経歴を

 

◯大学一年

インターンシップ仲介系学生団体で、広報を担当

→所謂、意識高い系ってやつです。

週一の会議を「MTG」って言いますし、予定を延期することを「リスケ」って言います。再度連絡することを「リマインド」と言うということを教えてくれたのは、意識高い系学生団体でした。

 

一般的には馬鹿にされがちな学生団体ですが、就活においては結構役に立つ経験を積める側面が多いのです。なにせ、ここでマスコミ系の社会人と多く繋がりをつくれました。大手総合広告代理店の営業の方と一緒にイベント企画をしたりしました。

 

学生団体に入ることは学歴がなくても当然できることなので、マスコミ志望の学生はぜひそういう団体に入信して広報系の役職に就くことをおすすめします。

 

◯大学二年

人材系企業インターンでライター、PR会社でコピーライター

→一年で培った繋がりを使って、ライティングの活動を始めました。書いて伝えることって就活でもろに活きるので、飲食でバイトするくらいならライター系のインターンをした方が良いと思います。こんな経歴がある割には、見ての通り文章がうまいわけではないので大人の人に対してはアピールしないことにしています。

 

◯大学三年(現在)

コピーライター養成講座受講

→凝りもせず言葉に向き合います。宣伝会議さんがやっているコピーライター養成講座を受講しました。業界で活躍されているプロの方の話を聞けたのは大変有意義な経験でした。ただ、受講費は17万円。高いです。学生は少なかったかもしれません。余談ですが、友達はひとりもできませんでした。

 

就活にまつわる経歴はざっとこんな感じです。エントリーシートや面接では、この中での話を中心に語っています。

 

学歴が低くても大手総合広告代理店のインターンに通過できた理由

 

人事の方に確認したわけでも、直接フィードバックをもらったわけでもないのですが、自分なりに考えてみたところ、大きくわけて3つの理由があるのではないかと考えています。

 

①一般志望者とは別のポジションを取れた

「ポジションを取る」とはどういう意味か。

 

私は、「この件は、こいつに頼めそうだな」の「こいつ」になることだと考えています。

 

例えば、サークルの合宿で写真係が必要だという話になった時、あなたが一眼レフを持っていることを責任者が知っていれば「あなたに頼もう」と思いますよね。あなただけが持つ価値を際立たせることが「ポジションを取る」ことです。

 

大手総合広告代理店における、「一般志望者層」=高学歴層です。

他にも企業のお偉いさんの身内というコネを持っている人や、帰国子女(だいたい高学歴ですが)など様々なスペックを持っている人が志望者なわけですが、基本的にハイスペックであることに変わりはありません。というか、その人達は敵じゃありません。強すぎるので太刀打ちできませんから。

 

とにかく、高学歴層を相手に「ポジションを取る」ためには、彼・彼女らと同じ価値をアピールしてはいけないのです。

 

理由は単純明確で、選考過程で同じ価値をアピールした高学歴と低学歴だったら、基本的には高学歴の方を取るからです。

 

勉強ができるとか、サークルで代表をやったとか、バイトリーダーだったとかそんなものを普通にアピールしたところで埋もれます。

 

であれば、自分はまた別のことでポジションを取る必要があるので、それは何かということを徹底的に考えたことが、通過の要因のひとつだと考えています。

 

私の場合は「やりたいと思ったことはすぐにやってきたこと」でポジションを取りました。今の学生の90%って、人の目を気にして全然やりたいことやらないで我慢するんですよ。だから、私はやりたいことをやっているだけでポジションを取れるのですごく楽です。

 

②目に見える結果を出してきた

私は意識高い系学生団体の広報として意識の高いイベントを企画をしたり、ライターとして小銭稼ぎをしてきました。その中で目に見える結果、つまり「数字」で成果を表せる結果を出せるように意識してきました。

 

例えば、集客数であったり、PV数であったり、売上であったり。それ自体がすごいことかどうかはさておき、数字で語れるということは、客観でものごとを測れるということです。人に語る時、数字を使う説得力は強いと思います。採用側としても、学生のスペックを測る基準としてシンプルでわかりやすいのではないかと思います。

 

ただ、日本の新卒採用はポテンシャル採用(学生時代で結果を出していなくても潜在能力を測る採用)だとも言われているので、あまり結果をアピールしすぎるのは良くないかもしれません。

 

ただ、自分はこんな方法で目的を達成してきたということを「気持ち」だけではなく「数字」で語れることは説得力が強いのは確かでしょう。ポテンシャルを見せておきながらも、最後のひと押しに「数字」を使うイメージですね。

 

③クリエイティブテストの出来が良かった

 

広告系の会社のインターンを受けた方ならわかると思いますが、広告系の会社のインターンではクリエイティブテストなるものが課されます。くりえいてぃぶ?なんじゃそりゃ!と思う方のために簡単な説明をします。

 

↓形式としてはこんな感じ。↓

 

問 ◯◯を流行させる施策を考えよ

問 △世代と□世代を繋ぐ施策を考えよ

問 ハロウィンをもっと盛り上げる施策を考えよ

 

これをクリエイティブテストと言います。

 

これは何を問われているかと言うと、

 

・課題を設定してそこに解決策を打てる思考

・相手目線に立ったコミュニケーションスキル

・現在の広告会社を取り巻く状況、基本的なビジネスモデルの理解

 

あたりなんじゃないかな〜〜と思います。

 

ぶっちゃけ、良い問が出されていれば、これだけでその人にクリエイティブの素質があるかってわかっちゃうような気もします。

 

実はこれ、学歴が低い学生にとっては結構チャンスなんです。と言うのも、学歴が高い学生はそもそもアイデアの発想法を知らないわりには自信満々な傾向にあるからです。大体、広告のインターンに来る高学歴学生って、広告以外にもいろいろな業界を見ているのでクリエイティブテストにそこまで時間をかけていない気がするんですよね。いろいろな高学歴の知り合いの解答を見てきましたが、ほとんどは相手のことを考えられていない寒くて奇を衒いすぎて何も解決していないアイデアばかりです。かろうじて広告会社のビジネスモデルは理解できてるかな〜ってくらい。

 

だからこそ、ここの対策をきっちりやれば①でも言ったように「ポジションを取る」ことが可能です。いや、ほんとに。

 

私の場合、書類選考の時に受けた適性検査の結果はすこぶる悪かったはずなので、書類選考を通過した一番大きな要因は、このクリエイティブテストの出来が良かったことではないかと考えています。適性検査で足切りされるよ〜なんて言われることも多いですが、少なくとも私の場合はクリエイティブテストを評価してもらえたと思います。

 

まとめ

学歴が低い私が、大手総合広告代理店のインターンに通過した理由を簡単にまとめると

 

①広告志望のウェイトの多くを占める高学歴層とは違うポジションを取った

②自分がやってきた結果を客観的に判断できるように話せるようにした

③クリエイティブテストの出来が良かった

 

以上三点に絞られると思います。

 

結構な分量になってしまいましたね。最後まで読んでくださった方、お疲れさまです。

今回はインターンに通過した理由を中心に書いてみましたが、次回は具体的なクリエイティブテストの対策方法や思考方法を書いてみたいと思います。というか、今回はその前置きみたいな感じです。

 

ではでは。